November 17, 2013 メンテ&修理&小カスタム
1000Sカスタム完成
I様1000Sのカスタムが完成しました。くわしくは↓です。
http://www.ritmo-sereno.com/customfile/archives/2013/11/003586.html
I様1000Sのカスタムが完成しました。くわしくは↓です。
http://www.ritmo-sereno.com/customfile/archives/2013/11/003586.html
Fu様R100RSカスタム完成しました。詳しくはこちら↓です。
http://www.ritmo-sereno.com/customfile/archives/2013/01/003551.html
作業の模様はもっぱらFacebookにアップするようになってしまったので、ここ1ヶ月程度の作業をダイジェストでご紹介。よろしければFacebookもご覧ください。→http://www.facebook.com/shiro.nakajima.3 友達限定公開ネタもありますので、匿名でない方は友達申請もお待ちしております。(ちなみに、スパム対策のためプロフィールに記載がない方、又はまったく分からない方は承認しておりません。)
↑ 写真はご依頼のイグニッションキー&電圧計のボックス。アルミでワンオフ製作。少し庇を付けて溶接は表に見せずオシャレに製作。
お持ち込みのヘインリッヒタンクのキャップをニュートンに。そしてモノレバーRSをノンカウル化しそのタンクを加工取り付け。合わせてシート加工、ペイント、整備など。前述のキー&メーターボックスも取り付け。
先月のレース前、アンバサダーレーサーのステップ製作。セパハン化によるポジション変更のため。
K様R75/5レーサーのエンジンフルオーバーホール。9/30のレースに間に合って、さらに優勝されました!
アンバサダーレーサーに車載カメラ取り付け。こういうステーもカッコよく♪
流用のため、ディスクスペーサー製作。これの削り出しはなかなか気を使います。
当店トランポのフォードエコノラインの運転席シートがボロボロに。非常に不快適なので・・・
中古のレカロシート取り付け。なんと電動、シートヒーター、ブロアファン付き! 大変快適でお仕事がはかどります。
S様オーダーのBMW用オイルキャッチタンク。アルミ板を巻いて・・・
同じくS様のBMW、メーターパネル製作。スタック&モトガジェット。このスピードメーター、Goodです。ご希望によりイグニッションキーもパネルに、そしてハザードも回路作ってスイッチはパネルに。
よく折れる、R80G/Sのスピードメーターワイヤー取り付け部。純正はプラスチック製で折れちゃいます。普通はメーターAssy交換、うちではその部分をアルミで削り出して写真のように直しております。
V7Racerに流用サイレンサー取り付け。ステー等製作してボルトオン装着後、スロー系調整してOK。なかなか楽しい乗り味になります。わざわざ岐阜から自走でお越しいただきました。
アルファロメオ、アルフェッタレーシングの足回りパーツ製作。流用レース用ショックは削り出しアダプターにより自由長延長、スプリングは汎用直巻きスプリングを使えるよう上下アダプター製作。1Gでの車高、伸び&縮みのストローク、フルバンプ、ダンパーのストローク位置、バネレートなど熟考の上。この仕様にすると安価なスプリングが選び放題になります。チューニングパーツの無い車の改造はワンオフのオンパレード。
フロント側は、使いたいショックの自由長が長いので、ボディ側ショック取り付け部を製作、取り付け位置を上に移動します。
サイレンサー位置が決まってる場合、サイレンサー入り口を狙って前の方からエキパイを作っていくと、最後こういう状態に。ここを合わせるのがキモ。無理して取り付ける感じになると耐久性が落ちます。
このように繋ぎます。なんの無理もなく刺さるように丁寧に作ります。
ついでに4in1集合部も勉強のために試作。カット方法等分からなかったのですが、やってみるといろんなことが分かります。試作の結果、製作問題なし! これで車のタコ足も作れます。バイクの4気筒はおそらくやらないと思いますが・・・。
そんな中、旋盤が壊れました。送りの正逆の切り替えができなくなりまして・・・。分解して検証すると、ギアの当たりが悪く荒れていて、入らなくなっておりました。バラしてギアの歯を一枚一枚面取りしてOK。シフトフォークの組み付けに苦労しましたが、調整しながら組んだら以前より操作がスムーズになりました。
こういうのを製作。スタンドを出し易くするボルトオンの棒です。
ショーライバッテリー用アルミホルダー製作。専用充電器のコネクターが真ん中にあるため、いつものゴムバンド固定ではなく、ボルトオンのブラケットで固定する方式で製作。ワンタッチで充電器を挿せます。
そしてオイルキャッチタンクもワンオフ製作。ピンクのホースはドレン兼、内容量確認用です。
製作したバッテリーホルダーとキャッチタンクを、アルフェッタレーシングに取り付け。エンジンルームがよい眺めになってきました。
と、約1ヶ月程度のダイジェストです。その他にもいろいろな作業が進行しております〜。
中古車両5台アップしました。よい車両が入ってますので、気になる車両がある方はぜひお早めにお決めください!
http://www.ritmo-sereno.com/usedbike/index.html
こちらは当店在庫車で、HPアップ前にご来店いただいたオーナー様がご成約。もともと1000Sがずっと欲しかったそうでタイミングが良かった! 今まで乗っていたBMWのBasic-Rとジレラを下取りに。外装はリペイント、カウル取付け、シート張替え、ホイールペイント、オーリンズリアショック、リアフェンダー位置変更、その他いろいろ作業をして大変好調な1000Sに仕上りました。マフラーとシートはもともと付いていたGSJさん製、これもお得ポイントでした。
オイルパン清掃、オイルフィルター交換、当然オイル類は全て交換。
ヘッド回り締め付け確認、ロッカー回り点検、バルブクリアランス調整など。
フォークは分解OH、シール&オイル交換。ご希望によりアウターは黒にペイント。
ホイールもご希望により黒に。ホイールベアリングも交換。その他、当店規定整備(click!)を施してあります。
オーナー様が保管中、ガソリンコックをOFFにし忘れてしまい、その際運悪くオーバーフローが発生。ガソリンがエンジン内に流れ込んでしまい、シリンダー内がガソリンで一杯に。そして次回始動時、当然セルが回らなくなります。そこでバッテリー上がりと思われたオーナー様は強力なブースターを使ってセルを回します。ガソリンで満たされたシリンダーをピストンで思い切り圧縮してしまったため、コンロッドに負担がかかり曲がってしまいました。水冷の車両でヘッドガスケットが抜けるとシリンダーに水が回り、同じような症状でコンロッドを破損することがあります。ウォーターハンマーと呼ばれるトラブルです。
上記のトラブルを避けるためには、まずは必ずガソリンコックをオフにしてください。日本車は80年代くらいから負圧コックに置き換えられ、エンジンをかけないとコックは自動でオフになるのですが、BMWやグッツィは90年代まで手動コックです。キーをオフとコックをオフはセットにして必ず操作しましょう。
万が一、オフにし忘れてしまってオーバフローを起こし、セルが回らなくなってしまった場合には、プラグを抜いてギアを3速くらいに入れ、センタースタンドを立てた状態でリアタイヤを手で回しガソリンをエンジン外に排出してください。この際横着してセルを回すと、ガソリンがプラグ穴から噴出し、そこにプラグコードの火花が引火して火柱が上がる可能性もあります。実際、僕は15年以上前にそれでヤケドしました(涙)。又、エンジン内にガソリンが入るとオイルがシャバシャバになってしまいますので、始動前にエンジンオイルも交換してください。
整備内容は、
エンジン腰上OH バルブ新 バルブガイド新 シートカット オーバーサイズピストン新 シリンダーボーリング ロッカーシャフト新 ロッカーブッシュ新 ロッカーアーム新 キャブOH コックOH ミッションOH クラッチ測定 前後ホイールベアリング新 シム調整 フォークOH ステムベアリング新 ブレーキホース新 タイヤ新 ブレーキOH パッド新 ご希望によりブレーキマスター変更 スロットル変更 USアップハンドル エンデュララストオルタネータ等。
M様は1年半ほど前に事故に遭われ、入院、リハビリを乗り越えての復帰です。おめでとうございます!
ちなみに当店はカスタムショップと言われることも多いですが、お客様の半数以上はノーマル車です。こちらの車両のように、まずは本来の性能、乗り味を再現することが大前提。カスタムはそこからです。特にスラッシュ、2本サス系は年数も経っており、過去の整備状況や実走行もわからない車両が多く、上記くらいの整備をしないとバリっとしません。当店販売車両は上記内容をすべてチェックし、問題点や、ヘンな事をされている部分をリセットし、本来の状態にて納車しております。e-bay等で買ったり、輸入したまま現状で、という車両を個人売買等で買われると、かなーりお金かかりますのでご注意!
こんな感じでペダル切り出しOK。表面をキズ付けないように、カットや穴開け、曲げの方法や順番など、自分なりのノウハウがいろいろあります。
ペダルピボットのベアリングが入るところを製作。ベアリング2個入り。
それをペダルに溶接。もちろんベアリングは一旦外してから溶接です。それぞれ苦労して作った部品同士の溶接、しかもアルミ、は緊張します。
仮組して各部チェック、ちょっと気に入らない部分があったので左右プレート作り直し。
可倒式ステップバーにし、ペダルバーを作り、チェンジロッド(ターンバックル)を削り出して完成です。シフトタッチ、カチカチっとGood! キックも国産車のアーム部を流用し、邪魔にならず使いやすいように改造。
トライアンフのバックステップ製作です。年式は良くわからないのですが、T140のオイルインフレームにT120のエンジンが載っています。当店の走行会にも一度いらしていただいた方。LOC参戦の予定だそうで、浜松からわざわざ車両をお持ち込みになりました。グラッドストーン日栄さんありがとうございます。
まずは右側から。こちらにはシフトとキックがあり、なかなか難易度が高いです。ステップバーは可倒式に、キックは作り替えなければならないでしょう。
とりあえずポジションから。シフト等はあとから考えましょう。いいポジションになるようステップバーの位置を決め、プレート製作。
シフトペダル考察。キックに干渉せず、シフトタッチも良く、ストロークも丁度良く、カッコもいい。いろんな要素を考慮しつつ決定。
試作。いい感じになりました。あとは材料が来たら素材を適したものに変更して作り直し、ペダルピボットにベアリングを仕込み、ステップバーを可倒式にし、キックを足に当たらないよう作り直して、ロッドを仕上げて、アルマイトすれば完成です。まだいろいろあるな〜(汗)。
次は左側。こちらはドラブブレーキのロッドがあるので、そのへんも考慮しなければなりません。これに比べるとディスクはラクだな〜。
右に合わせてステップ位置を決め、あとはブレーキペダル等を考慮してステッププレート製作。
ペダルも製作。最初は純正ペダルを加工しようと途中まで作ったのですが、結局まるごとペダルは製作。ロッドを引くのでこちらは鉄です。調整式のペダルストッパー(ペダル高さを無段階に調整可能)、ボブニュービー(クラッチ)に足が当たらないようにガードも一応つけときました。あとはアルマイトとメッキ等でコチラ側はOKです。なかなか大変でしたが、いいポジションで操作性も純正よりGoodです。
ご依頼によりマーニのタンク2つ、あとは先日幅詰めしたアンバサダーレーサーのタンクのキャップを加工します。すべてエアプレーンタイプを取付け。写真は各フランジを分厚い鉄板から大まかに切り出したところです。
穴開けしてタップをたてます。ネジ部からガソリンが漏れないよう止まり穴にしております。実は一個タップを折りまして(涙)、作り直しています。ほとんど失敗しないんですけどね・・・。
ご希望の位置にブリーザー取付け。この方法にしてブリーザー部に一部屋設けると、ガソリンがタプタプしてもここからピューピューガソリンが出てきません。ただの穴のタイプの人は分かると思いますが、タンク外した時に中のガソリンがタプタプなると、ブリーザーからピューピューガソリンが出てきますよね。こうするとそれがありません。ということは走行中も出にくいのです。手間はかかりますが・・。
こちらは幅詰めしたアンバサダータンク。一番小さいニュートンを付けます。
大分はしょってますが、前後ハブは中古品をブラストしOH、スポークはステンレスに、リムはエキセルH型を製作しました。写真はホイール組みが終了しベアリングのシム調整中。
フロントフォークOHです。オイルはこうして抜くとラクですね。
こちらのフォークは、無料診断で見つけた不具合があり、センタースタンドをかけたり段差を降りるとコツンと音が出ております。2本サスタイプは伸びきりのブッシュが劣化で消失することがありますね。予想通りなくなっておりましたので組み付け。内部洗浄、消耗品交換により異音は完治します。
リアショックも純正品がスタックしておりましたので、オーリンズに交換。2本サス純正リアショックは、ダメになるとブヨブヨにはならず、沈み込んで戻らなくなり固まります。ほぼリジッドになってしまい乗り心地が悪いばかりかハンドルが振られたりして危険です。オーリンズでしたら何度でもOH可能で仕様変更も可能、結果安いですね。
遠方のお客様で、モノサスR80にジーベンロック1000cc化、336カム、FCRとチューンしたけれど思ったほどパワーが出ない、とのことでご依頼。マフラーがノーマルだったので、これでは糞詰まりでパワー出ません、当店の2in1にしましょう、とご提案。しかし、デザイン的にどうしてもR75/5の葉巻型で2本出しがご希望とのことで、「クラシカルな見た目でパワーを出す」を目標にワンオフ製作。
エキパイは管径、連結パイプの位置や太さ等をパワーが出るよう設計しワンオフ。このあたりは今までのチューニングノウハウのフィードバックです。サイレンサーは当店スリップオンをベースに/5風葉巻型のエンドキャップを製作です。こちらのエンドキャップは型を作りましたので、ご希望の方は別途製作可能です。
ダイノマシンにてノーマルマフラーとワンオフ2本出しを付け替えて比較。グラフの緑色のカーブがワンオフ2本出しです。パワーは10.05psアップ、トルクは1.07kgmアップ! 全域に渡ってノーマルに上乗せとなりました。10ps変わると、かなり体感して速いです。数値的には後輪68.96psで、駆動系ロスを考えるとクランク軸で約80psでしょうか。カタログデータでR80は50bhp(psとbhpは大体同じ)ですから、チューン前のノーマルから比べると約30psアップ(60%アップ)となります。まったくの別物になりますね〜。グラフの若干の谷はカム特性でしょう。体感しない程度で、問題なしですね。
参考までに、同条件にて当店商品の2in1フルエキ(click!)にも交換して測定。こちらは15.5psアップ、トルクは1.57kgmアップ! こちらの車両のようにエンジン内部までいじらなくても、FCRと当店2in1フルエキ装着だけでも激変し、とても速く楽しくなります。ちなみに宣伝ですが、フルエキは残り3本となります〜。
Shoraiバッテリー等のリチウムイオンバッテリーが話題になっており、当店にもお問い合わせを多くいただきます。バッテリーメーカーや発電機メーカー等とやりとりをし、論理的に解析しましたので、ここでお伝えいたします。
純正発電系との組み合わせ
まず、BMWやモトグッツィ(1990年くらいまでのBosch製3相交流タイプ)にリチウムイオンバッテリーを使用する場合、上記組み合わせ及び同タイプの400w発電器との組み合わせは、通常の鉛バッテリーを使用した時と比較して、バッテリー上がりの可能性が高くなると考えられます。健全な鉛バッテリーの端子電圧は12.8V、リチウムイオンバッテリーは13.2Vです。アイドリング付近で発電せず、3000回転以上で13V強となる純正発電器とリチウムイオンバッテリーを組み合わせた場合、鉛バッテリーよりも放電率が高くなり、同条件の使用ではバッテリー上がりの可能性が上がります。(バッテリー端子電圧より発電電圧が高くなって初めてバッテリーは充電されるため。) ですので、この組み合わせは当店ではオススメしません。又、バッテリーメーカーのサイトでは、2VのBMWやモトグッツィも適合表に記載されておりますが、アメリカの使用環境ですと(ストップ&ゴーが少なく、フリーウエイの高速巡航が多い)あまり問題にならないため、と考えられます。尚、自然放電はリチウムイオンバッテリーの方が少ないので、乗らない期間が長かった場合の再始動性はリチウムイオンの方がよいですが、走行中の放電は上記組み合わせの場合リチウムイオンの方が多く、バッテリー上がりの可能性が上がります。
エンデュララストオルタネータとの組み合わせ
当店が日本代理店となっておりますエンデュララストオルタネータキットは、90年代のドゥカティのコンポーネンツを使用しBMWやモトグッツィに取付け可能としたキットです。内容はドゥカティのものと同一となります。このあたりのドゥカティはユーザーさんが多数リチウムイオンバッテリーを使用し実績もあり、バッテリーメーカー及び日本総代理店も推奨しております。そもそもアイドリング付近で13V強、レギュレート電圧設定が14.2Vというエンデュララストオルタネーターのスペックは、リチウムイオンバッテリーに最適な発電系と言えます。
過充電について
エンデュララストオルタネータに関するお問い合わせで、過充電に関するものがたまにあります。発電系に問題がなく取付けも問題ない場合で、過充電気味になるのは、バッテリーの寿命が近い、バッテリーが健全でない場合に起こります。バッテリーが劣化すると内部抵抗が上がり、発電系からの電圧が必然的に高くなるからです。(V=IR) 健全なバッテリーに交換することで正規の14.2Vでレギュレートされます。リチウムイオンバッテリーの場合も同様で、健全なリチウムイオンバッテリーであれば問題ありません。ちなみにリチウムイオンバッテリ−の許容する最大電圧はメーカーにより14.6〜14.8Vとなります。
万一のトラブルの場合
例えば万が一、レギュレータが壊れる等で過充電となった場合、リチウムイオンバッテリーは最悪の場合でも多少ケースが膨張しバッテリーとしての機能を失う程度で、例えば鉛バッテリーのように爆発するようなことはないと考えられます。そもそも爆発の要因であるガスが発生しないバッテリーだからです。(バッテリーメーカー談)
エンデュララストのメーカーが保証しない理由
エンデュララストオルタネータキットを製造するユーロモトエレクトリック社では、リチウムイオンバッテリーとは適合しない、としています。小さな会社であるユーロモトエレクトリック社は、まだ実績が1年強であるリチウムイオンバッテリーを保証適合とするにはリスクがあると考えての記載です。従来型からもそうですが、バッテリーにはある程度不良品も混在します。そうした商品であるバッテリーを、まだ出て実績が少ないリチウムイオンまでも適合保証してしまうと、小さな会社としてはリスクがあるとして、そのように記載しているとのことです。当店では日本代理店として、上記のような理論的な解析と合わせ、スタッフの通勤バイクでの実地テストを行っておりますので、結果は追ってご報告いたします。
保証について
当店販売のエンデュララストオルタネーターは1年間の保証をお付けしております。日本代理店としては、リチウムイオンバッテリーと組み合わせた場合でも、発電系に関しては販売から1年の保証をいたします。(平行輸入品、個人売買等で当社保証書がない場合は無効) バッテリーについてはバッテリーメーカーの保証制度をご利用ください。
大掛かりなカスタムやレストアと平行して、様々な作業を行っております。こちらはエンジンOHご依頼のR65LS、シートベースの修理です。2本サス系はヒンジ部が構造的に弱く、特にバッテリーの上が腐ってヒンジ部が破損します。
シートヒンジを固定している皿キャップがそもそもなめやすく、さらにサビで固着しているのでまず外れません。溶接して外します。
サビで鉄板ではなくなっている部分を切開。ヒンジで開閉するシートなので、取付け位置が重要です。型紙で穴位置を再現できるようにしておきます。
そして溶接。鉄板の程度がよくないのであまりキレイな溶接ではありませんが・・。ヒンジ取付け穴には裏側からナットを溶接しておきます。手早く溶接すれば、シート表皮はもちろんスポンジにもあまりダメージを与えず作業できます。あとはサビ止めと塗装でOKです。
こちらはR69Sのショック取付け部。長年の使用によりブッシュがボロボロになっています。手前の新品ブッシュと比べると一目瞭然。
圧入されているブッシュを入れ替えるため、プレス治具を製作。旋盤はパーツ製作だけでなく工具を作るのにも活躍します。正確な工具で作業すれば、安全確実で素早く、パーツを痛めることなく作業できます。
いろいろ作業や段取り等が立て込んでおり、なかなかブログを更新できておりません(汗)。当ブログを楽しみにしている、とおっしゃっていただく方も多く、ちょっと心苦しい次第です。ちなみに携帯をi-phone3Gから4Sへ機種変したのですが、今までのMacBoocが4Sに対応していないということが判明。急いでMacBook Proを購入。しかし4Sへのデータ移行のみやってまた箱にしまい、そのまま早2週間・・・。新マックに移行する暇もない始末・・・。高い携帯電話になりましたよ・・・。
お待たせしております皆様、全て心を込めて丁寧に作業させていただきますので、今しばらくお待ちください!
ご成約いただきましたルマン1000、各部納車整備およびリア回りのカスタム。ワンオフシート、フェンダー、灯火類、ルマン1タイプサイドカバー等でシンプルなスタイルに。リアショックはオーリンズへ。大変調子のいいルマンに仕上りました。フロント16インチモデルも、リム幅に適合したタイヤチョイス、ステムやサス等の整備を完全に行うことで、癖のないとても乗りやすいバイクになります。
群馬県A様ご注文のBasic-R、製作及び納車整備が進行中です。
新オーナー様が決まったR75/5、納車整備完了し明日納車です。とても調子のいいスラゴに仕上っております。
ご依頼により2本サス後期R100をベースの/6仕様を製作しました。タンクは当店スラッシュフォルムタンク、各部ペイント、あとは整備一式。テールランプはBMW純正の2本サス前期までのに変更。シートはHD用純正を流用し、フレーム加工せず取付けられる複雑なステーを製作しフィッティングし、ノーマルに戻すこともできるようにしました。このシートだと、/6のポリス仕様のような感じになりますね。あまりコストをかけずに、クラシカルにイメージチェンジできる仕様です。
整形してOK。その後ブラストです。ブラストすれば、ほとんど分からなくなります。
ルマン1000の納車整備です。タンクのリペイントが上がってきましたので、まもなく車検です。
こちらは元クラブマン編集長でマン島レーサー伊丹さんのV7カフェ。レース参戦とのことで、サーキット仕様に各部変更をご依頼いただきました。写真は後ろ側ゼッケン。
オイル受けアンダーカウルのステー製作。こちらもボルトオン仕様。その他ハイスロ化、ハンドル周りのワイヤー、ホース類をキレイに、などなど。
こんな感じになりました。レーサー仕様、カッコいいですね〜。(写真は伊丹さんのブログより拝借しました。)
修理ご依頼のマーニ。スイングアームが曲がっております・・・。
こちらはF様のR100RS。アバルトグレーにオールペン、エンジンや足回りOH、その他フルメンテナンス、オーリンズ、FCR、エンデュララスト、プロパーステップ、旧タイプパニアケース、などなど。ナラシ後にはホイールペイントとマフラー変更の予定です。
ニュートンのキャップ取付け用フランジ製作。僕はいつもこの手を作る時、太い丸棒からではなく、厚い板から切り出して削り出してます。
R100GSパリダカ入荷してます。車検タップリ、エンジンOH後数千キロのお買い得車。お早めに!
アメリカで買い付けました。R80G/S、ヘインリッヒタンク、パリダカシングルシート付き。マニアにはたまらん仕様です。ご興味のある方はご連絡ください。入荷しましたらご連絡します。
なくてはならないダイヘンのTIG溶接機。鉄、ステン、アルミ、チタンなどなんでも溶接します。11年前に中古で購入して毎日のように使ってますが、まだまだ勉強中。一度壊れて大枚叩いて修理してます。
メタルソー。金属を正確に指定した角度で切断できます。高速カッタのように削りながら切るのではなく、刃物がゆっくり回転して切断していくので、美しく正確にバリも少なく作業できます。下にタンクとポンプがあって、切削油を自動で歯に給油します。マフラー製作には必需品。ちなみに歯は2万円くらいするので割らないように注意。こいつも重さ100kg以上あって一人では動かせません。
ラクソーのコンターマシン。グルリと輪になっている歯が回転して金属を切断できます。横に溶接機が付いていて、歯を切断して再度溶接することが可能。なのでメーターパネル等の穴のくり抜きなどにも大変便利。6年くらい前に購入しましたが、それまでメーターパネル等はベビーサンダーとボール盤とヤスリのみで作ってました(汗)。ステッププレートやキャリパーサポート等はこれなしでは製作不可。
YODOGAWAのベルトグラインダー。様々な研磨に。直角のガイド付きで厚板の端面の処理等に便利。これも10年近くの付き合いになるかな。これなしでは、なにも仕上げられない相棒。
数年前に買い替えて大きくなった、KITAGAWA製ボール盤。剛性あって最高です。
ベビーサンダー系、エアツール系。いろいろあるけど、どれも同じくらい毎日使います。
アルゴンガスはバックシールド用と合わせて2本、あとは手曲げ用の酸素とプロパン。
奥は板を丸める3本ロール。通販の安物ですが、改良して調整することで、まずまず使えます。手前は15年くらい前にアメリカで買った6インチの双頭グラインダー。刃物研磨用と錆び落とし用。
去年買い替えた長崎の15トンプレス。ミッションのOH等に必須。あとは金型のプレスに使ったりもします。以前はアメリカで買って来たやつでしたが、使い勝手はやはり長崎。
デカい定板と計測器類。ここで測定やケガキ、正確な溶接等を行います。定板とは、正確な面の鉄の台。これで重さ40kgくらいあるかな? 買うと高いっす。
ハンドツールはスナップオンがメインです。高いけど、やはりイイです。
スナップオンのリフト。昔からリフト使ってたので、リフト無しのバイク整備は考えられません・・。
・・・いろいろ必要ですね。
バイク屋って効率悪い仕事です(笑)。
レギュレーションで、キャリパーは2ポット以下、シングルディスクは320φ以下、ダブルディスクは300φ以下と決まっておりますので、ダブル化の場合はディスク径を小さくする必要があります。ダブルにするとハードブレーキング時の安定感と対フェード性がアップします。街乗りならシングルでも十分ですが・・。で、キャリパーサポートを新規製作、お持ち込みディスク取付け、キャリパーはBMWのオムスビブレンボで完成です。
こちらはK様のRocket-R。メーター変更のためスピードセンサーのアダプター製作。
ワンオフメーターパネル、スタックのクロノトロニックタコ、デイトナスピード、配線加工等でOK。その他車検、整備一式終了しました。
S様のFCR化も完了。うちのフルエキ(click!)とFCRでセッティング出すと、ほんと速いです。ストリートではエンジン内部までいじる必要ないくらいで、1速全開は恐いくらいになります。そして楽しい!
こちらもR100GSの納車整備が進んでおります。写真はエンジン腰上OH中。
ルマン3、エンジン腰上OH、フォークOH、その他各部整備進行中です。
先日ご成約のR100T、納車整備がほぼ終了いたしました。あとは登録、試乗調整にて終了です。
上のR100R、フォークブーツ取付けご希望とのことで、アダプターを製作し・・・
お持ち込みのR100RS改、シート、フェンダー、ステップ、その他車体回りの整備一式が終了し昨日納車いたしました。
K様ご成約のエルドラド、納車整備進行中です。シリンダー&ピストンはバラした結果、新品を組みます。
現在製作中のアンバサダーのオーナーF様のもう一台の愛車、R100RS。外装のオールペンとエンジンOH等の作業が進行しております。
ものすごくバタバタしており、久しぶりの更新となってしまいました。各作業の進行状況(の一部)です。写真はK様お持ち込みのロックハート製オイルクーラー取付け。ステー製作、配管。もちろんラバーマウントです。
オイルクーラー無しの2本サス、1000cc、フルカウル車の場合、猛暑日でひどい渋滞にハマってしまうと、まれにオーバーヒート症状が出ることがあります。大概、アイドリング不安定、吹かしてないと止まっちゃう、という症状が多いようです。しかし、始動不可になってしまうことは、いままでの経験上ありませんでした。
1979-80の2年間のみ、上の写真のように茶筒の中にポイントが入るタイプです。各部チェックすると、クランクを回してポイントが開いても、ポイントの配線は常にアースされたまま。どこかでショートしているようです。ポイントが開いた時にIGコイルの一次側がカットされることで火が飛ぶ構造ですから、これでは火が飛びません。原因を探すと・・・
このポイントケースの絶縁プラスチックが熱で溶けて、端子がケースに接触、アースされてしまったのが原因です。これは、僕的には初めてです。あまりの灼熱渋滞が原因でしょうか。絶縁部と配線を改善して修理完了です。又、常にIGコイルに電圧がかかってしまいましたので、コイルが焼けてインピーダンスも不良に。IGコイルも交換して完治しました。
石川県から遠路はるばる、エンデュララストオルタネータの取付けでお越しいただきました。午前3時に出発され、開店と同時に作業を開始、昼前には作業終了。そのまま、金沢まで自走でご帰宅。天候の悪い中、グッツィで金沢〜東京日帰り・・・、すごいです。
パッド交換を依頼されていたので、見てみると、部品が足りません。センターのピンとスプリングが付いておらず、パットカタカタです。
本来、こうですね。キャリパーメンテナンス、メッシュホース製作、マスターはラジポンに。
オイルパンを外して洗浄、オイルフィルター交換。ストレーナの固定ボルトの回り止めプレートが付いてません。ここ、プラスチック(PP)のストレーナをボルト固定してるので、回り止めがないと緩んでしまいます。ここ、ゆるんだらまずい。案の定ユルユル。
セッティング中、コイルが熱くなると片肺症状が。純正のIGコイルの片側が不良。ステーを作ってダイナを取付け。OK。
実走セッティングにて、いまいち完全にならず。タイミングチェーンがユルユルだったので、可能な範囲で調整。その他チェック調整しまずまずの状態に。Rショックも調整、入庫時とくらべると格段に良くなりました。次はエンジンですね! お待たせいたしました。
大掛かりなフルカスタムが何台もこの後に控えておりますので、比較的ライトな内容のものを先に作業しております。大掛かりなものは、始めるとかかりきりになってしまいますので、皆様少々お待ちいただければ幸いです。写真はO様のルマン1000。個人売買で入手されたこちらの車両は、各部手を入れなければならない状態で、優先順位をつけて手を加えております。まずはステムベアリング交換。
フォークはインナーチューブに錆がありましたので、再メッキ後、OHして組み付け。外されていたダストシールも組み付けます。過去のカスタム等で施された配線処理も、危なそうな部分は修正しました。
作業前の試乗チェックで、キャブセッティングがおかしくまともに走りません。右のMX用FCRが付いていたのですが、ボディが大きくセル等に干渉しまくっており、各部フィッティングやワイヤーもまずい状況。セッティングどころではありません。まずは在庫していた中古の普通のFCRをOHし、ルマン1000に合うようスピゴットやワイヤーホルダーをフィッティング。いつも通りキレイに付きました。
これはもともと付いていたMX用FCR。インシュレータゴムとの段差はこの通りです。これではせっかくのFCRも本来の性能を発揮できないでしょう。
新たに取付けたFCRとインシュレータとの組み合わせは、このようになります。作業前と比べると、ものすごく良く走るバイクになると思います。
茨城県K様Basic-R、車検整備ついでにメーター周りをカスタム。ワンオフアルミメーターパネル、黒アルマイト、スタッククロノトロニックタコメーター、電気式スピードメーター等。ライトも小型化、その他ホイール塗装、ファイナルケース塗装等。次はFCRですね〜。メーターの動きはこちら。
Y様ご注文のRocket-R、エンジンOH、その他製作進行中です。オーナーY様は20歳のキュートな女性! 初めての大型、比較的小柄な女性ということもあり、最初はセパハンのRocket-Rじゃなくて、ちょっとアップハンの乗りやすい仕様をオススメしたのですが、「どうしてもこれに乗りたい! 練習します!」との熱意に押されました。男子、負けてらんねえっす!
兵庫県i様ご注文のBasic-R、エンジンOH、電装強化、その他製作進行中です。
納車整備中のモトグッツィアンバサダー、シリンダーがNGだったので新品を組みます。
長野県M様ご依頼、2本サスのRocket-Rです。製作、塗装、整備が完了し、あとはシートの張りを待って終了です。
北海道S様の作業ご依頼、ブレーキ回りのモディファイ進行中です。
1年間がんばってくれました学生アルバイトのニットが、就職が決まったため先日で最後となりました。最後の日、我々スタッフ全員になんと手作りのレザーエプロンをプレゼントしてくれました。なんていいヤツなんでしょうか(涙)。溶接や切削に愛用させてもらいます。いままでお疲れさま!
ハンドリングやバンク角の点ですべてにオススメできるわけではありませんが、どうしても好きなバイクに乗りたいけど足付きが・・・、という場合にはローダウンも可能です。写真はリアショックの自由長を30mm強短縮したオーリンズを取り付け。足付きはかなり向上し、ハンドリングも街乗りやツーリングユースでは特に問題がありません。ただ、センタースタンドは1人では絶対に持ち上げられないほど重くなりますので、スタンドを切断、溶接する短縮加工も必須です。以前は小柄な女性オーナーのために、リアショックと共にフロントフォークもローダウン加工、センター&サイドスタンド加工を行った実績も数例あります。できればローダウンせず純正車高に慣れて欲しい、というのが本音・・・ですが、どうしても!という場合にはぜひご相談ください。
とりあえずここまでバラし、各製作の段取りです。部品はだいたい揃っておりますので、それらの加工等から開始します。担当/ナカジマ
こちらはS様ご依頼の2本サスロケットR、エンジンOH、エンジン上及びタイミングカバー、前後ホイールパウダーコーティング、インナーチューブチタンコーティング、FCRキャブ化。最終調整で微妙に低回転域でいつものように調子が出ず、測定の結果コイルとプラグコードが不良。こちらも交換し完璧です。担当/ツッチ− & ナカジマ
H様ご契約のR75/5、エンジンOH、及び車体回りのOHが完了。あとは細かい部分の仕上げと、車検登録です。担当/やまさん
名古屋のI様ご依頼、お持ち込みでのRocket-R化です。フォーク塗装、キャリパー交換、その他各部カスタム進行中です。担当/ツッチー
C様ご成約の2本サスRT改、完成です。もとはこちらの車両。外装をお好みに変更、エンジンOH、エンジン/ミッション間オイル漏れ修理、その他詳細な整備を施し完調になりました。来週納車です。
先日アルミタンクに載せ替えるための加工を行ったE様のルマン1000、ペイントが上がってきましたので、取り付けです。アルミタンク自体の形状に難ありで、ペインター氏にはかなりがんばっていただきました。おかげで美しい面に仕上っております。
湾曲していたキャップ部も、治具を付けたままパテ整形、ペイントしてもらったおかげで問題なしです。ブリーザー周りはガソリン漏れが発生しないよう、小技を効かせております。
途中段階で、キャップ周りの確認のため一旦持ってきてもらいました。アルミタンクを塗装する場合は、かなりパテが入るのは常識ですが、上面やサイド、下端のエッジ部がガタガタで、そのままペイントするとかなりイビツさが目立ちます。なのでエッジ部は整形しなおしてあるのです。そうしないと、上の写真のようなキレイな面、ラインが出ません。ペイント担当mune氏、お疲れさまでした!
本日は納車ラッシュとなりました。こちらはKu様アンバサダー。名古屋からご来店。取り扱いのご説明等を詳しくさせていただき、試乗。「乗りやすくて、速くて、音が良くて、超気持ちいい!」と大変喜んでいただきました。次は1000km点検ですね。ぜひお楽しみください!
浜松からエンジンOHやキャリア周りの改造をご依頼いただきましたT様、作業完了し納車です。浜松まで自走でご帰還。1000km点検にてお会いしましょう!
Y様のR100RS、ハイスクリーン取り付けやメーター照明LED化など。より快適なツーリングマシンになりましたね!
こちらはガレージ33さんでキャブ調整等の整備が完了し納車となったh.kawaさんのSR311。とても快調になったそうで、いい音してましたー。
その他、バッテリー小型化やリア回りのカスタムが完了したH様のRocket-R、他店ご購入後各部整備をご依頼いただいたR65LSのF様も納車、その他多数のご来店ありがとうございました! 今年もあと少し、がんばります!
Used BIkeに一気に中古車4台アップしました。どれも厳選車両ですのでお早めに! 年末年始、少々サービスいたします! 詳しくはこちらです。
海外からオーナー様が取り寄せたV7Sportタイプのアルミタンク、マウントが付いておりません。マウント付けなきゃ「バイクに付かない」っていうクレームがなくていいですね(笑)。海外部品にはよくあります。当然ボルトオンでは付かないので、まずはこのようなマウントを車両に合わせて製作。可能なかぎりバランスよくタンクがマウントできるようミリ単位で調整しながら、製作したマウントをタンクに溶接。
このようにフィッティング完了。シート前端もタンクに合わせて加工。バランスよく付きました。
お次はタンクキャップ。こちらのタンクはニュートンのエアプレーンが付くようになっており、キャップも付属しているのですが、取付け穴等は開いておらず加工が必要です。又、キャップフランジ部は本来平面でなければならないのですが、かなり湾曲しており、このまま付けるとダメ。裏側から当て金を作って締め付けることに。17Sで削り出します。
丸いままだとタンクに入れられないので、写真のように2ピースにカットしネジを切って裏板が完成。
このように完成しました。最初の状態のままパテ&塗装すると、キャップを付けた時にその周辺のアルミ板が変形し、パテや塗装の割れ等のトラブルが将来的に考えられます。ですので製作した裏板を付けた状態で塗装してもらいます。そうすることで平面を維持した状態のままパテ整形&ペイントできるのでトラブルが出にくいのです。アルミタンク一つ取付けるにも、いろいろと手間がかかります。あとは塗装とシート表皮が終われば完成です。
こちらも少し前に完成、納車させていただいたH様のR65LS。レストアとカスタムをさせていただきました。詳しくはこちらです!
少し前に、R100RSのカウルを外してビキニカウルにされたい、という問い合わせ電話をいただきました。で、その金額が「高い!」と噂されているのが、人づてに耳に入ってきました。まったく正当な金額で、高いと言われる筋合いがないので、ここで内訳をご紹介したいと思います。
その電話の時は、もちろん電話ですので明細やお見積をお見せしておりませんが、これこれこういうパーツと作業が必要で、新品で揃えると概算20万円ほどかかります、とご説明しております。が、その方は、「あそこは高い」とおっしゃっているようです。
まず、ビキニカウル本体の国内新品定価は、スクリーンと合わせて約77,000円です。
その他、R100RSのカウルを外してビキニカウル化に必要な部品は下記です。
R80、R100用ライトステー 左右
ライトステー取付けラバーリング
左右ウインカー ウインカーステー
※RSはカウルにウインカーが付いているため必要
ビキニカウル用取付けステー一式
R80、トラッド用ハンドル
※RSハンドルのままではカウルステーが付かない
R80用メーターステー
※RS用ではワイヤー等が干渉する
ブレーキホース
※R80用ハンドルにするとホースが足りなくなる
イグニッションキーステー
※RSはカウルにキーが付くため要移動
ミラー左右
上記パーツの合計が、概算6万円ほど。
さらにカウルは未塗装のため、塗装代が単色+子持ちラインで36000円ほど。
上記合計は173,000円です。
作業的には、RSカウル、カウルステーを取外し、トップブリッジ回りも分解、ライトステー等を組み込んでカウルステー取付け等を。ハンドルを交換し、それに合わせてブレーキホースも交換、さらに、イグニッションキーを移動するため配線加工も必要です。
それら工賃を合わせると、総額約20万円になります。
上記ご覧になっていただければお分かりかと思いますが、まったくの適正価格です。
全国ディーラーさん、どこへ行ってもほとんど同じ金額と思います。
尚、車両ご購入や車両製作のお客様は、中古パーツ等もストックがありますので、リーズナブルに作業させていただくことも可能です。
R75/5、仕上りました。かなり気合いを入れて仕上げておりますので、大変良い車両、自信作です。以前ブログにて仕上げ過程をご紹介したところ、多数お問い合わせいただいておりますので、ご興味がおありの方はお早めのご検討をオススメいたします。ちなみにこの内容の整備、仕上げをあとからやると、かなりの額となりますので、大変お買い得です。詳しくはこちらです!
HP掲載前にご成約いただきましたR100RT改RS、エンジンOH、及び各部納車整備が進行中です。あと少し作業を残すのみとなっています。ちなみに、同カラーのRT(販売車両)が入荷しました。近日アップいたします。
富山県O様ご注文のRocket-R、エンジンOH完了、その他整備と製作が順調に進行中です。
福島県G様ご注文、R100RSです。リペイント外装、及びシート、フェンダーなどのカスタム。エンジンOH完了しあとは細部の仕上げで終了です。
福井県K様のR80/7改、2回目の継続車検ご依頼です。同時にエンジンOH、そのほか整備をご依頼いただきました。ほぼ完了です。毎回福井から自走で往復です。
H様のセパハンBasic-R、こちらも2回目の継続車検です。車検及び整備完了しました。
千葉県K様のBasic-R、継続車検、整備、ついでに少しカスタム、完了いたしました。
こちらは現在仕上げ中のR75/5ショートホイールベースです。クラッチOH、ミッションとクランクケース間のシール類交換、エンジンOH、足回りOHがほぼ完了。スポークはステンレスに張り替え済み、外装は純正黒にリペイント中です。点火はフルトラ、発電系は後年期の容量の大きいもので対策します。仕上がりましたら中古車として販売いたしますので、お探しの方は早めにご予約くださいませ。
HP掲載前にご成約となったGS-PD。エンジンOH他、納車整備進行中です。
静岡県C様のR65、ミッションOH及びクラッチ板交換等の整備完了です。
K様の2本サスR65、発電不良のトラブルを機に、エンデュララストオルタネータへ変更、完了しました。
北海道のS様、各部整備、セパハン化、フルエキゾースト取付け等完了。3月に継続車検を取得して納車です。雪国のお客様で、冬期にお預かりして整備、カスタムし春に納車させていただくパターンが増えており、オススメです。
BMWは、日常メンテナンスはシンプルで手軽にできますが、重整備になると、とたんに特殊工具等が必要になります。イセッタのエンジン腰下を例にいくつかサンプルを。R27や60、69系も基本的に同じです。この写真はカムを抜いているところ。こうした特殊工具は手に入らない物も多々あるので、すべて自作です。めんどくさがってこじったり叩いたり無理すると、部品が壊れます。
これはフライホイール取外し。/5以降はプーラーがなくてもなんとか取外しできますが、それ以前のモデルはテーパー勘合のため、高強度な専用プーラーがないと取外し不可。プーラーを使うと、バコン!と外れます。
旧タイプのクランクから、メインベアリングのハウジングを抜く治具。無理するとハウジングが多分割れます。これは他の用途にも使用するので、形状がちょっとイビツですが・・。
上のハウジングからベアリングを抜いたり入れたりする治具。BMWのマニュアルだとドリフトと言ってます。
そのような作業により、エンジンを完全に確実にバラすことができます。イセッタのエンジンも無事バラして計測等も完了。
ついでに、これはモノレバーのデフのインプットシャフトシールの脱着用ドリフト。このハウジングをデフケースから取り外すのも特殊工具が必要です。
デフのインプット側ナットを脱着するのに必要な回り止め。これがないとデフをばらせません。もちろん、これも自作。
そして、デフ完成。山口県M様のデフケース、パウダーコーティング完了しました。デフケースをパウダーコーティングするには全バラが必要なので、このような作業が必要になります。
ここは場所的にネジ山部が薄くて、規定以上にドレンを締めるとなめちゃうんですね。で、すぐにインプットベアリングのフランジがあってドンツキになるので、タップもドリルも入らない。これを外そうとすると特殊工具が必要、というわけで舐めているままシールテープを巻いたりして、中古市場に流れてくるわけです。
修理は、インプット側を分解して行います。下穴及びタップはスコヤで慎重に垂直を出し、ド直角にドレンが入るようにします。でないとオイルが漏れます。ちなみに、納車整備ではもちろん無料ですが、持ち込み修理ですとけっこうな金額になってしまいます。
約15年前に、オフの練習でもしようと思って、3万円で買ったRA125です。僕の車歴で一番長く所有しています。なぜかといえば、売りたくても売れないから。あまりにぼろいし、価値もないし・・。で、オフでも走ろうかと山さんと話しまして、久々に引っ張り出してきました。
これ買ったときは、22歳くらい。引き上げてきた時はもちろん不動でキックも降りず、腰上バラしたらクランクケースに水がタップリ。水没車でしょうか。バイクひっくり返して水を抜いて、オイル回してヨシとしました。腰上はOH。キャブは完全にダメでその時に新品に。その後とても好調に乗ってました。
リトモ始めて数年は、通勤に使ったり、相模川を走ったり。その後乗らなくなり、思い出すと少なくとも6年は放置してます。引っ張り出してチェックすると、キャブは固着してスロットルは回らないし、ブレーキも超引きずってて激重。タンクからはさらさら音が。アシスタント大野の教材として、営業終了後に毎晩少しずつ、一通りの整備をやらせました。一応復活。明日の休日、バニービーチさんの練習会に混ざって、オフロードビレッジで走らせてみます。ちゃんと走るのかな? バイクもライダーも・・・。
ルマン1カスタム、納車整備や仕様変更が完了し、本日納車です。新オーナー様、和歌山県まで本日、自走されます! 今回、ボルトオンでシングルとダブルを簡単に付け替えできるシートをワンオフ製作しました。写真はダブルシートバージョンです。シングルバージョンはこちら。あとは、新オーナー様のご希望でパワーフィルター仕様へ。これに伴いブリーザー回りも変更しております。各部整備、試乗セッティングにて完調、とても気持ちよく仕上がりました。
R100RS、2本サス後期ディーラー車入荷です。外観はそれなりに使い込まれていますが、中身の整備はバッチリなRSです。2本サス後期は乗りやすく速いです。こういうのをサラリと乗りこなすのも、イケてます。格安現状、即納ですのでお早めに! くわしくはこちらです。
A様のR69S、エンジンとミッションの間からオイルが漏れ、下にかなりの量垂れてくるとのことで、車検整備等と一緒に修理です。この症状の場合、クランク後のシールもしくは、ミッションインプットシャフトのシールのどちらか(スラッシュ以降はオイルポンプ部の可能性も有)、もしくは両方から漏れていますので、ミッションを降ろしての修理が必要です。
クラッチボルトは、ミュンへナー時代はもちろん、/5までマイナスの皿ボルトです。しかも、こちらはポンチが打たれてしまっており、取外しはとても大変(次の整備も考えていただければ・・・ね)です。エンジン降ろせばインパクトドライバーでなんとかなりますが、降ろさない場合はかなりキビシイ。アマチュアが挫折するポイントです。もちろん、技で回避。ボルトは新品に交換、ヘックスの皿にすれば、次回は大幅に作業がラクになります。
フライホイールは、/5以降と違って、41mmのデカいボルトと共にテーパー勘合されております。アマチュアが挫折するポイントその2です。高強度な専用のプーラーでないと外せません。このあたりは/5以降は洗練されていますね。バコンッとフライホイールを外すと、シールとフランジガスケット部からオイル漏れが見られます。ここを交換すればOK。ミッションインプット側にも漏れがみられたので、こちらも交換です。同じ作業でも、ミュンへナーとそれ以降では、けっこう手間が異なります。
7月15日(水)~9月30日(水)までの期間中にオーリンズフロントフォークまたはリアショックをお買い上げの方に、サスペンションセッティングDVDをプレゼント! サスペンションの基本とセッティング方向性を解りやすく解説したDVDです。この機会にぜひ! 詳しくはコチラです。
先日納車させていただいたM様のRocket-R、セルモーターが故障してしまいました。いくら整備をしても、電装系のトラブルはどうしても起こる可能性があります。ですので、保証期間内にガンガン乗っていただきトラブル出しをしていただくことをオススメしています(オーナー様に育てていただく、という考え方です)。今回は保証期間内でしたので、もちろん即日、無償修理させていただきました。
セルのトラブルと言えば、モノレバー後半からR100Rなどにも採用されているバレオが有名です。モーターのマグネットが接着剤で貼付けられて、これが剥がれてしまいモーターが回らなくなってしまいます。21歳のころに僕が乗っていたR100R(BMW BIKES Vol.1~連載)もこのトラブルを経験し、セルを買うお金がなく1ヶ月くらい押しがけで乗っていました・・・。これでどんなバイクも押しがけできるテクが、望んでないのに付きました。
今回のM様の車両は、前期のモノレバー車ですので、ボッシュ製(写真のもの)です。こいつが壊れることはバレオに比べると格段に少ないのですが、「エンジンを始動してセルスイッチから手を離しても、セルが回りっぱなし」という比較的珍しいトラブルです。キーをOFFにしても、キルスイッチをOFFにしても、回りっぱなし、というなかなか恐い現象です。バラして確認したところ、ソレノイドの固着が原因ですが、少ない事例と思います。万が一このような症状になった場合は、バッテリーのマイナス端子を外せば、モーターは止まりますので、いざというときの為に覚えておいてください。
さて、バレオは壊れるというイメージからよく敬遠されますが、リダクションタイプ(減速ギアを内蔵し高トルクでありながら消費電力が少ない)のセルですので、多少弱ったバッテリーでもギュンギュン回ってくれます。圧縮を上げカムを変えたBMWやグッツィも、軽々と始動してくれる頼もしいセルなのです。うちのレーサーは全部バレオです。新車当時に付いていたバレオは壊れるようですが、その後パーツで取ったものは対策されているようで、壊れにくいようです。
2本サスからモノレバー前期まで使われていたボッシュ製は、マグネットがボルト止めでバレオのようなトラブルはありません。ですが、リダクションタイプと比べるとモーター直結のためトルクは劣ります。バッテリーが元気でエンジンも好調なら始動に問題ありませんが、冬場にバッテリーの能力が弱まったときなど、回転が弱々しくなってしまうことがあります。そのままセルを回しているとバッテリーが上がってしまう、なんてことも。どちらも、一長一短がある、というわけです。又、バレオとボッシュの両方の良い部分を併せ持つ日本電装製のセルは、ご希望があれば当店でもよく取り付けます。
新発売のフルエキ、続々と装着させていただいております。こちらは茨城S様のR100RS。カウル付き車両にも、もちろん取り付けOKです。FCRにフルエキの組み合わせは、快感!と思います。オーリンズのスポーツ(黒)も同時に装着していただきました。ありがとうございます!
先日作業したエノットタンクキャップ取り付けですが、ペインターMUNE氏の職人技により美しく仕上がりました。仕上げ前の様子はこちら。蛍光灯の写り込みからも、仕上がり具合がお分かりいただけると思います。N様のR80、ほぼ作業完了し、あとは試乗チェック、調整で納車となります。
K様のマーニ、腰上のオーバーホールです。オーバーホールとは、分解洗浄し、新しいガスケットを使って組み直すだけのことだと思っている方も多いようですので(たまに質問されます)、こちらのK様のエンジンを題材に、オーバーホール内容をご紹介したいと思います。ちなみに16万キロ以上ノンオーバーホールで快調に現在も走られている車両です。普段の整備&上手な扱い方の賜物ですね!
今回は腰上のオーバーホールですので、ここまでバラします。慣れていればこの状態までで30分もあれば十分です。コンロッド、ビッグエンドの状態ももちろんチェックします。
オーバーホールを一言で言うなら、「擦れて減る部分を正常な状態に戻し、本来の性能を取り戻す」ことです。バルブは1分間に数千回開閉を繰り返すので、もちろんバルブステム、バルブガイドは擦れて摩耗します。摩耗するとバルブにガタが出て、きちんと閉まりません。閉まらないと圧縮が抜けパワーダウンするわけです。
バルブのステム(軸部分)の直径を1/100の精度で、各部分測定します。擦れる部分がある一定以上減っている場合、バルブ交換になります。こちらの車両はオイル管理が良かったのでしょう、OKでした。バルブは高く付くので・・・。そして、このバルブステムが差し込まれる部分、バルブガイドは柔らかい素材で出来ており、又、OHV車の場合ロッカーアームでこじられるため、3万キロも走行すると穴が楕円に摩耗しガタが出ます。ガタが出るとバルブがちゃんと閉まらずに圧縮が抜けるばかりか、異音の原因、そしてオイルがステムを伝って燃焼室に入り込むオイル下がり(マフラーから白煙を吹く)が起こります。それぞれのバルブステムに合わせて製作し、全て打ち替えます。
これはバルブシートです。シートは正確に切削されており、バルブが閉まるとこの部分に密着し燃焼室の気密を保ちます。ですが、1分間に数千回開閉するバルブの傘がこの部分を叩くので、当たる部分が摩耗し当り幅が増えてしまいます。幅が増えると面圧が下がるわけで(ハイヒールで踏まれる方が痛いのといっしょ)、やはり圧縮が抜けてパワーダウンします。さすがに16万キロ走行のバルブシート、ベタ当り(規定の2倍くらいの当り幅)です。専用の機械でシートカット(シートを削り直す)します。合わせて、バルブの傘の部分も研磨修正して本来の圧縮を取り戻します。
ヘッドは以上のような計測、加工、修理を行うことにより新車時の性能、静粛性などを取り戻すことができます。
次はシリンダー回りです。まずはピストンからピストンリングを取外し、シリンダーに挿入、計測です。ピストンリングの合い口の隙間を測定します。ピストンリングは1分間に数千回往復するわけで、その擦れる部分が減るわけです。リングが減ると、必然的にその合い口が広がります。広がると圧縮が抜け、オイルが上がります。こちらの車両はやはり走行距離相応に、合い口は広がっておりますのでリング交換になります。
その直径をシリンダーゲージに写し取り、シリンダーとピストンの径の差(クリアランス)を正確に測定します。これも擦れて減る部分ですね。80年代以降のBMW、そしてルマン2後期以降のグッツィはニカジルメッキシリンダーですのでほとんど減りません。もちろんこちらの車両も問題なし。ピストン、シリンダーはそのまま使用可能です。これが鉄スリーブのモデルですと、シリンダーをボーリングし、オーバーサイズピストンを入れることになり、費用もかさみます。
忘れがちなのが、バルブスプリングです。自由長を測定します。スプリングは思った以上にへたります。へたると、やはりバルブがしっかり閉まらないわけです。測定の結果、自由長は規定値内でしたが、それほど高くない部品ですので、できれば交換したいところです。
意外な所がダメになっていました。バルブリフターです。この面がカムと接触しているのですが、写真のように虫食い状態になっており、異音の原因にもなります。これもダメなものは交換になります。
以上、こうした内容が腰上のオーバーホールになります。もちろん各部のカーボン落とし、洗浄、ガスケットやシール類の交換が含まれるのは言うまでもありません。精度の高い器具による測定と、その測定結果をもとに行う部品の摩耗限度の正確な判断、そして組み付け時のさじ加減、そして作業スピードが、我々プロとしての見せ場だと思います。
2年前に製作させていただいたY様のRocket-R特別仕様。車検により久々お預かりしました。大変大切にしていただいているようで、隅々まで磨かれサビや汚れなどないとても美しい状態。昨日納車したかのよう。でも距離計を見るとしっかり走ってる。こう大切にされている車両をみると、製作者としてはやはりうれしいものです。こんなに美しくなくても、たとえヤレていても、汚れや傷や錆びがあっても、大切にされている車両とそうでない車両はわかります。かわいがられている車両とそうでない車両とでは、やはり整備やカスタムの際の気持ちの入り方が、どうしても変わってきてしまいます。どちらも手は抜きませんが・・・。
R75/5のカムチェーン交換の様子です。距離を乗るとタイミングチェーンは伸び、許容範囲を超えると異音が出たり、バルブタイミング及び点火時期の狂いや不安定によるアイドリング不良やパワーダウンといった症状が出ます。本やネットにはあまり書かれていません(なぜかBMWは。グッツィはギアトレインへの変更が有名ですね)が、不調の原因はキャブや点火系だけでなく、このあたりもかなり重要なチェックポイントになってきます。内燃機関としては、あたりまえのことですが。オカメ内の発電系や点火系を全て取り外し、タイミングカバーを開けての作業となり、さらにクランクのチェーンスプロケは焼き嵌めとなるため比較的面倒な部類の作業(特にスラッシュ系~2本サスRS前期のダブルチェーン車は難易度高)ですが、当店では頻繁に行われます。
新潟県S様のR80カスタム、完成しました。Rocket-Rをベースにさらにカスタム。シートレールワンオフ製作、シートワンオフ製作、オイルキャッチタンク製作、ガソリンタンク加工によりエノットキャップ取付け、タンクバンド製作、デロルトキャブレター取付けセッティング等。お待たせいたしました。
詳しくはこちら!
以前の練習走行でオーバーレブ→バルブサージング→バルブヒットとなりエンジンが壊れてしまったS様のR80レーサー。ハイカムの組み込みが終了したので、腰上の組み立てです。 写真は今回壊れたパーツ達。
純正の鉄製リテーナーまで割れていました。オリジナルのチタンリテーナーを組み込みます。
ダメージを負ったプッシュロッド。この車両にはマーレーのボアアップピストン&シリンダーが組み込まれており、シリンダーが短いのです(ピストンのピンハイトが純正より低いため)。なので、プッシュロッドも特製の短いものが組み込まれています。それが曲がってしまった・・・。R65とも、R100とも違う長さ。取り寄せる時間もないし、そもそも現在入手できるかも分からないので、R100用を旋盤加工で精密に短くし、先端部分を焼き嵌めで製作しました。
無事エンジン組み立て終了し、シェイクダウン。ハイカム&動弁系のチューンナップにより格段にパワーアップ。「ストレートが速くなったので、今までとブレーキやシフトのタイミングが変わってきて慣れが必要」とのこと。
ちなみに、参考までに、こういうトラブルを防ぐには・・・。エンジンを高回転まで回す場合、上まで回していくとノーマルの場合7000回転~8000回転くらいでバラバラっとエンジンがバラつく時があります。それがサージングといって、バルブの往復が正常でなくなった時。この時瞬時にアクセルを戻せば、経験的に大事にいたることはあまりありません。ですが、この状態を「かぶったかな?」等と勘違いしてよりアクセルを開けたりしてしまうと、バルブとピストンがぶつかってしまい、バルブが曲がったり、最悪今回のようにリフターやプッシュロッド等にまでダメージが及んでしまいます。回す時はエンジンからのメッセージに耳を澄ませることで壊すことを防げます。又、このサージングが起きる回転数をより上にする為には、バルブ回りの質量を減らすことと、バルブスプリングの強化が有効です。うちで作っているチタンリテーナーや強化バルブスプリングはこのためにあります。
もともとカウルのない車両に、カウルを取り付ける(しかもフルカウル)のは、とても大変な作業です。まずは灯火類を取り外してから仮組みして位置を検討します。かっこ良く、しかもハンドル切れ角度やワイヤー類の取り回し、メーターやライトの取り付け方法等、いろいろ考えます。行き当たりばったりで作り始めると、あとでどうにもならなくなったりします。こういう、どこにも基準というか、1点も位置が決まっていないものを、浮かせて取り付けるもの、ってのは、何度やっても難しい。寸法がちゃんと取れないから。
どこかをフィックスしないと先に進まないので、ライト位置を確定。フレームにカウルステー取り付け部を溶接し、そこにボルトオンできるようカウル&ライトステーを製作。ここからカウル固定ステーが伸びる設計。Mさんのこだわりで、カウルとカウルステーをワンタッチで取り外せて、しかもカウルステーの取り回しもいろいろオーダーがあったりで、タイヘン・・・。もうちょっと時間ください。
このようにエンジン&ミッションとフレームを分離。スペースを取るので、サクサクっと作業を終わらせて元に戻す必要がありますね。
異音の原因はコレです。分かりますか? フリクションプレートの真ん中だけ割れて外れて、ミッション側に落っこちてグルグル回っていたのです。削り粉はこいつがミッションケースを削ったもの。
グッツィにはフリクションプレートが2枚入っているのですが、右が正常、左が割れたもの。1枚のクラッチ板で走っていたことになります。そりゃあ、滑りますね。
今回はついでなので、アルミ軽量フライホイールを組み込み。クラッチ回りはすべて交換。レスポンスが向上し楽しいエンジンになります。グッツィの味もそのままです。