April 28, 2007 メンテ&修理&小カスタム
ハンドルスイッチ
ハンドルスイッチ一つでそのバイクの印象は変わってきます。こちらはマーニの使い込まれたスイッチ。長年の使用によりウインカースイッチが壊れてしまったので、最高の使い勝手であるホンダのスイッチに交換します。
ハンドルスイッチの流用、と一口に行っても、ホンダ車からホンダ車への流用ではなく、ホンダのスイッチをマーニに使うので、その配線加工はかなりの手間がかかります。普段なにげなく使っているスイッチですが、この左スイッチにはホーン、ウインカー、ライトスイッチ、Hi-Low、パッシングと5つの機能が集約されています。この中身の配線は単純なオンオフスイッチになっているわけではなく、例えば、パッシングは常に使用できるけれど、HiビームはライトスイッチがONになっていないと点いてはいけない、とか、ポジションランプはポジション位置及びLOW、Hi全てで点かなければならない、とか、ホーンは単純なOnOffスイッチなのか、アースに落ちるタイプなのか、電源はどこで分岐されているのか、とか、いろいろなことが考えられ、しかもそれをシンプルな配線で構成できるよう設計されています。流用時には両方のスイッチの構造をすべて解析して配線図を起こし、それに基づいて新スイッチと純正コネクターを1本1本接続していきます。だんだん頭がこんがらがってきますが、しぶとく考えていると答えが見つかってきます。
2時間ほどで無事装着完了。純正コネクターを使えるようにしてあるので、メインハーネスは無加工です。なんらかの理由で純正に戻すときも、差し替えるだけでOK。使い勝手はさすがのホンダ製、最高です。手間はかかりますが常に操作する部分の使い勝手は、そのバイクの善し悪しを左右するほどです。