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June 29, 2010 イセッタのOH

フルトラ

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イセッタのフルトラ化です。

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いろいろ考慮して選択したバイク用フルトラユニットを大幅加工してイセッタに取付けました。ガバナー不使用の電子進角のため、アイドリングは現行シングルバイク並に安定、回転落ちもスムーズ、加速も良好。ものすごい調子良くなりました。ポイントで十分という方も多いですが、構造上、明らかに良くなりますね。

June 25, 2010 イセッタのOH

フルトラ

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好調になったイセッタですが、追加のご依頼によりフルトラ化を。

機械式ガバナーを使わない電子進角のフルトラにすると、適正な点火時期、進角カーブを得ることができ、エンジンの本来のポテンシャルを発揮させることができます。アイドリングの安定及び良好な加速は、ポイント&機械式ガバナーと比べるまでもなく良くなり、またメンテナンスフリー化もできます。ポイントのメリットは出先でなんとか修理できること、ぐらいでしょうか。イセッタ用のフルトラキットは存在しないようで、流用、改造して取付けることに。自動車用の汎用品はガバナーを使うタイプのみのようですし、セミトラはガバナーを使いたくないので却下。バイク用を使うことにして進角幅の近い車種をいろいろな手持ちの資料を調べてセレクト。丁度いいのがあったので、発注しました。ベースプレートとピックアップのプレートは新規製作です。

June 23, 2010 イセッタのOH

イセッタ

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エンジンOH後、オーナー様が車両にエンジンを積んで、最後の調整等を。好調になりました! 300ccなのでかなーり遅いですが、不思議と笑顔になれる車です。道行く子供や、女子高生にも大人気♪

May 23, 2010 イセッタのOH

イセッタのエンジン

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あいにくの雨の日曜日。しっぽりエンジン組み立てです。こちらのイセッタのエンジン、ヘッドにクラックが入っており、さらに予備の部品取りエンジンのヘッドにもクラックが。溶接も難しい場所で困っていたところ、オーナー様が新品ヘッドを探し出してくれたので、それを使用することに。しかしそのヘッドもバルブガイドの精度がいまいちだったので、ガイド製作、及びシートカットを。そんなこんなでやっと組み立てです。

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腰下完了。クランクはリビルト品を使用、クランクベアリング、カムチェーン等はもちろん新品です。小っちゃいのに、治具やプレスを多用する、まずまず難易度の高いエンジンです。

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ご希望により、ピストン、リング、ピンはWPCを。ちょっと前に新品ピストンを組まれたとのとで、計測するとピストンクリアランスは良好だったため、シリンダーはホーニングのみ。リングは合い口が広かったので新品に。ヘッドはガイド製作、シートカット、バルブ新品等、フルOHです。

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完成です。圧入のロッカーシャフトはスラストクリアランスが広かったので、圧入しなおしクリアランス調整。静かなエンジンになるでしょう。あとは強制空冷ファンやセルダイ等の補記類を取付ければ終了です。


February 23, 2010 イセッタのOH

クラック


S様イセッタです。バルブガイドを打ち替えたあとは、ロッカー側からポートへオイル漏れがないかリークチェックするのですが、あらぬところからリーク発覚。赤い筋がリーク部。クラックです。エキゾーストポートへオイルが出ていたので、おそらくマフラーにはオイル、煙もある程度吹いていたはずで、その時点で異常に気付いたかも。私は腰下からしかバラしていないので、検証ができず発覚が遅れます。理想はヘッド交換、なければ溶接修理か・・。これがインテークポートだったら、2スト並みに白煙吹きます。

January 10, 2010 メンテ&修理&小カスタム メンテ&修理&小カスタム

特殊工具とその作業


BMWは、日常メンテナンスはシンプルで手軽にできますが、重整備になると、とたんに特殊工具等が必要になります。イセッタのエンジン腰下を例にいくつかサンプルを。R27や60、69系も基本的に同じです。この写真はカムを抜いているところ。こうした特殊工具は手に入らない物も多々あるので、すべて自作です。めんどくさがってこじったり叩いたり無理すると、部品が壊れます。


これはフライホイール取外し。/5以降はプーラーがなくてもなんとか取外しできますが、それ以前のモデルはテーパー勘合のため、高強度な専用プーラーがないと取外し不可。プーラーを使うと、バコン!と外れます。


旧タイプのクランクから、メインベアリングのハウジングを抜く治具。無理するとハウジングが多分割れます。これは他の用途にも使用するので、形状がちょっとイビツですが・・。


上のハウジングからベアリングを抜いたり入れたりする治具。BMWのマニュアルだとドリフトと言ってます。


そのような作業により、エンジンを完全に確実にバラすことができます。イセッタのエンジンも無事バラして計測等も完了。


ついでに、これはモノレバーのデフのインプットシャフトシールの脱着用ドリフト。このハウジングをデフケースから取り外すのも特殊工具が必要です。


デフのインプット側ナットを脱着するのに必要な回り止め。これがないとデフをばらせません。もちろん、これも自作。


そして、デフ完成。山口県M様のデフケース、パウダーコーティング完了しました。デフケースをパウダーコーティングするには全バラが必要なので、このような作業が必要になります。

イセッタ


Si様のイセッタです。エンジンフルOHのご依頼。ここまで車屋さんでバラしたそうですが、お手上げで当店に。ビッグエンドがガタガタなので、クランク分解です。


基本、R26~27と同じようです。クランクも無事摘出。クランクピン、ベアリング、コンロッドの交換です。


これがオイルフィルターです。クランクサイドに取付けられて、オイルポンプから上がって来たオイルは一旦ここへ入り、遠心力でゴミが外においやられ、内側のオイルがビッグエンドに流れる構造です。このようにスラッジが沢山溜まっています。この旧式なタイプはやはり濾過力に劣り、耐久性に影響があります。現代的なフィルターが付くのは/5以降となりますので、それ以前のモデルはOHの際にはここの清掃が必要です。

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