
10/30に筑波サーキットで開催されましたMCFAJクラブマンロードレースのレースレポートです。今回リトモチームからはMAX10シャフターズクラスと、LOCのHWO-Bクラスに5台参戦いたしました。

まずは午前中の予選、シャフターズクラスからです。シャフターズクラスは、生産時の排気量が1000cc以下の外国製シャフトドライブ車のレース。手前はh.kawaさんのR75/5。8秒台をマークするスーパースラゴレーサーです。奥は中嶋のR80レーサー。中嶋のR80は、今年初レース。直前にタイヤ交換して1本テスト走行したのみの、ほとんどぶっつけ本番。

nivaさんのR50/5改。エンジンはチューン済み1000ccですが、足回りやブレーキは基本ノーマルをセットアップしたのみ。地道に毎回必ずエントリーし、しっかりメンテナンスし、チューンを進め、着実に少しずつタイムアップしています。「レースは続けることが大事」の見本のようなnivaさんです。

こうしLAW君のR100GS改。もはや何のバイクか分かりません(笑)。でも不思議とカッコいいのです。彼も自分でコツコツとバイクをモディファイし、タイムも着実に伸びています。レース直前に大幅モディファイをしたので、ほぼブッツケ本番。リトモチームからはこの4台がシャフターズに出走。

さあ、予選開始! みんながんばれー!

シャフターズ予選結果。中嶋が総合4番手、クラス1番手。h.kawaさんがすぐ後ろ、クラス2番手です。こうしLAW君はバイクの調子がいまいちみたいです。

さ、お次はLOCの予選です。LOCは1972年以前のクラシックバイクのレース。我々が参戦するのはその中の最速クラスであるHWO-Bというカテゴリー。1972年以前、排気量制限なしクラスです。中嶋はMotoGuzzi V7 Ambassador(1969年)で出走。前回のレースではモトラボロ神宮司さんに負けてしまいましたので、リベンジ戦です。神宮司さんのV7sportに比べると明らかにストレートが遅かったので、今回までに少しエンジンをいじろうかと思っていたのですが、結局多忙につきなにもできず・・・。オイル交換とタペット調整しただけのブッツケ本番です。

HW-B(1972年以前 750cc以下クラス)に参戦の小沢さん。こちらのトラもリトモでメンテナンスさせていただいております。今回はクラッチとプライマリーのOHをして好調の様子。小沢さん、今回は今年のレース全勝をかけた最終戦に燃えております!

nivaさんと共に予選スタートです。

予選結果。トップはやはり神宮司さん。中嶋は2番手、nivaさんも4番手といい位置につけています。3番手はなんと中排気量クラスのCB450! OVER会長の佐藤健正さんではないですか! めちゃ速っ! これは混戦が予想されます・・・。

予選が終われば一段落。ランチの準備です。

今回のランチは、サンドイッチバイキング。パンはnivaさんご提供。ありがとうございます!

ソーセージやレタスなど、好きな具材をチョイスしてパンにはさんで、マスタードやアボガドディップやクリームチーズなんかをトッピングすると、美味いんですよ〜。

クラムチャウダーも用意しました。ノリちゃん、いつもお手伝いありがとー!

さ、ランチが終わって一息ついていると、ぼちぼち午後の決勝がスタートです。

こうしLAW君は予選での不調をいろいろ改善し、どうやらバイクも本調子になった様子。ガンバレー!

h.kawaさんも静かに気合いが入っております。右の赤ツナギはジュリア系アルファロメオで有名なガレージ33の敏腕メカニック、チバ君。中嶋やh.kawaさんもジュリアでいろいろお世話になってます。今回もお客さん皆さんと一緒に応援に駆けつけてくれました。ついでなので、いろいろ手伝ってもらいまして、いつもありがとうございます〜。

アルファメカのチバ君と、リトモメカのモギーと、3人で作戦会議中。「ガソリン冷やすとパワー出るから、氷入れようぜ」「そりゃ、ダメだろ」・・・。

とか言ってる間に、決勝グリッドです。

いざ、決勝スタート! 中嶋はスタートがうまくいってもしかしてホールショット!? と思いきや、MAX-ACクラスの超ッ速ドゥカティさんにアウトからかぶせられ、1コーナーを2番手で立ち上がります。

そしてすぐ後ろには、これもMAX-ACクラスのビモータDB1さん。2〜3週目くらいに抜かれ、その後食いついていくも抜き返すことができませんでした。速かった!

総合3番手に後退した中嶋のすぐ後ろに見えるのは・・・

h.kawaさんのR75/5がピッタリと。コースクリアでいい状態で走れたので、/5では脅威のタイムを叩き出します。こりゃ、抜かれるのも時間の問題・・(汗)。

nivaさんの/5も好調に周回を重ね・・・

現行BMWさんとバトルも楽しんでました! 40年の開きのあるマシン同士が、けっこう互角に勝負できてしまうのがMAX10レースの面白いところです。

こうしLAW君もマシンが好調になり、ナイスライディング!

というわけで、無事レース終了! 結果はシャフターズトップが中嶋、2位h.kawaさん、3位こうしLAW君! やりました〜! h.kawaさん、スラゴで脅威のタイムを叩き出し、ベスト更新。バイアスタイヤ、2本サスのBMWも、ライダーとチューン次第でここまで速くなるのです。素晴らしい! おめでとうございます!

シャフターズ表彰式!

次は、LOCの決勝です。パワーに劣るAmbassadorで、どこまでV7Sportに食らい付けるか。決勝前に神宮司さんといろいろお話させてもらいましたが、ジンさんもやる気マンマン! そこで中嶋の考えた秘策は「できるだけ長い時間、全開にする!」・・・、です・・・。基本ですね。

いざ、決勝スタート! スタート前にジンさんは「1番グリッドからはシグナルが見難いから、みんなが走り出してからスタートするんだよね」とおっしゃってたので、スタートはいただき! と思ってたら、なんとジンさん、絶妙の好スタートでホールショット! 中嶋は2番手で1コーナーをクリア。
やはりジンさんのV7sportは速く、とりあえずすぐには抜き返すことができません。各コーナーで詰められるところは詰めて・・、と1週目裏ストレートでシフトミス! ジンさんに引き離されてしまいます。
2週目インフィールドで一旦開いた差を詰めていると、実は僕のすぐ背後には・・・

なんとオーバーレーシング佐藤会長のCB450が! なんでそんな速いんですか、CB450! そしてなんと2ヘヤ進入で抜かれてしまったのです! うおー、3位に後退! まずい! すぐ後ろに佐藤さんが来ているとは知らず、ジンさんとの差を詰めるべく&裏ストレートでのスピードをかせぐために2ヘアで立ち上がり重視ラインをとっていたので、イン側が手薄だったんですね。やられました・・・。
このままいったら、ジンさんとの差は開く一方、勝てない。なので裏ストレートから最終コーナーを目一杯走り、前の御大お二人の後ろにピタリと付け1コーナーに備えます。
そして、迫り来る1コーナー!
1位ジンさんがブレーキング!
それにつられて2位佐藤さんもブレーキング!
3位中嶋はギリギリまでブレーキングを我慢!
いただきます!

1コーナー進入でお二人をパス、トップに浮上! そのまま全開で逃げ切ります!
そのころnivaさんは

cさんのV7sportとバトルを展開、なんとCさんをパスし3位浮上! ベストタイムも更新!

そして中嶋は全力で逃げ、そのままゴール! やりました、1位!

タイムも11秒フラットと、ベスト更新! もうちょういで10秒台だった〜。nivaさんも見事3位入賞! タイムも13秒台とベスト更新! あのスラゴでこのタイムは、本当に素晴らしい! おめでとうございます!

雨もなんとか持って、うれしい表彰式! ジンさん、表彰台の上で「次はリベンジするからな〜」と。うおー、がんばります!

というわけで、参戦の皆様、お手伝いしていただいた皆様、応援の皆様、スタッフのみんな、お疲れさまでした&ありがとうございました! レースは皆様のご協力あってのものです。感謝! そして写真も以下の皆様にご提供いただきました。ありがとうございました!
Racing Photo Loopさん
別冊モーターサイクリストさん
ガレージ33さん
ホリエ君
リトモスタッフ