2009年に製作したMotoGuzzi V7Ambassadorレーサーですが、より戦闘力を高めるために、モディファイしました。1月ごろから、ちょっとずつ進めてきた作業ですが、4/1に開催されるPride of Classicsに参加するため急遽突貫で組み上げです。写真は作業前の状態。
そもそものモディファイの理由は、サーキットにおける戦闘力を上げるための改善案その1としてのポジション変更。セパハン化&シート変更により、スポーツライディングにより適したポジションを得るためです。しかしタンクがノーマルのままでは、フォークのオフセットを減らしていることもあって、セパハン化するとハンドルがまったく切れなくなってしまいます。ですのでタンク幅詰め加工。多すぎるタンク容量も適正化できます。
カットして板金。
ピタリと合わせて板金、溶接。
タンクキャップのフランジを削り出し。
キャップは安全のためニュートンのエアプレーンタイプに。純正キャップは雰囲気よくカッコいいのですが、サーキットを考えるとちょっと不安な部分も。純正はレバーを回してパカっと開くのですが、転倒時に開いてしまう可能性があります。開かないまでも、ブリーザーを兼ねているキャップのため、転倒すればガソリンは必ず漏れます。出火の可能性や路面を汚す可能性を考えると、エアプレーン+ガソリンキャッチタンクが安全上は最適。旧車にこういうのを付けるの、否定的な人もいますが・・・。
ブリーザー取り出しと合わせて溶接して幅詰めタンク完成。
純正との比較。
最終的な造形と塗装はStupidCrownにて。バッチリの仕上がりでございます。
シートはAMP Design製のベイツレプリカをベースに、さらにAMPにて前半部分をこの車両に合うよう加工。
その造形は完璧です。
ちなみにこのシート、60〜70年代のベイツ製、ハーレーのワークスXR750に使われていたシートのレプリカです。後ろから見ると下に向かってすぼまっていく3次元的な造形は、FRP型が2型になってしまう手間のかかるもの。ベイツレプリカは数あれど、このすぼまり形状を再現しているのはこれだけでしょう。だって2型は大変手間がかかるから、すぼませずストレートに下に降ろして、1型にするよね、普通のFRP屋さんなら。
ちなみにこちらの車両にもこのシートを装着しております。
さて、出来上がったシートに合わせて速攻でフレーム加工します。
シート取付け用のステー類を製作し、さらにシートレールはカットするので、Rサス固定部に補強のためのパイプを製作。
補強パイプを溶接し、純正フレームをカット。
ペイント下処理。
塗装完了。フレームエンドはアルミでキャップを。
Rタイヤのフルストロークを確認しつつRフェンダー製作、取付け。
シートに合わせたフレーム回りの作業が完了したので、速攻StupidCrownに持って行ってペイント&レタリングしてもらい・・・
速攻RazzleDazzleで表皮を張ってもらう。多摩地区職人仲間のみなさま、急いでもらってありがとう!!
さて、フレーム加工、前の方です。セパハン化に伴って、今回はゼッケンとメーターをフレームマウントとすることに。ステーの取付けボスを製作し、フレームのネック部に溶接。そしてペイント。
アルミを切り出してステー製作。簡易治具といろんなものを駆使して溶接。
ゼッケン付きました。次に、ここにメーターを付けますので、
メーターパネル取付け用ステーを製作。
タコメーターが付きました。
ガソリンキャッチタンクやP-Lapのステーを製作して完成。
あとはアクセルワイヤーやブレーキホースの短縮加工をして・・・
完成です! 4/1の走行会前日深夜にギリギリ完成しました。
完成図はこちら(click!)。