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June 26, 2012 プライベート&staff

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おかげさまで日々忙しく仕事をさせていただいておりまして、ブログの更新が滞っております。楽しみにしていただいている方には申し訳なく思っておりますが、携帯から簡単にアップできるFacebookにこまごまと投稿しておりますので、そちらもぜひご覧ください。尚、あまりに匿名な方は承認しないことがありますのでご了承くださいませ。

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June 19, 2012 V7 Ambassador 製作記

レース前準備

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6/17、富士スピードウエイで開催されたLOCに出走いたしました。時間をさかのぼり、レース前の準備を・・・。

前回4月の筑波でのレースは、決勝でダブルチェッカーという失態により失格になってしまいました。LOCレースは様々な排気量&年式が混走するため、どうしてもタイム差が大きくなります。僕が出走しているのはヘビーウエイトオープンBという、750cc以上で72年以前という、マシン的に最速のクラス。レース後半になると必然的に他クラスの周回遅れが多くなり、前走車に追突しないよう安全にパスしながら、しかし全開でトップ争いをしながら走ることになります。例えばアンバサダーでは1分10〜11秒くらいで走るのですが、1分40秒くらいで走るクラスも混走となり、その差30秒。1レースで2回ラップすることになります。ラインも異なり速度差も大きく、前回のレースでは前走車に集中しすぎてチェッカーを見落としてしまいました。以前からチームメイトにもダブルチェッカーの危険性を伝えていたのに、自分自身がしてしまうとは・・・。

ただ、レースが終了すると各コーナーポストにイエローフラッグが出されるはずですが、その時は1コーナーにしか出ていなかった。次のS字のポスト、1ヘア、ダンロップ、2ヘアにもイエローは出されていなかったので、黄旗解除でレース再開だな、と判断したのも事実。本来はグリーンで黄旗解除ではありますが、ここでキチっとイエローが各ポストで出されていれば追い越しもせずそのままレースを終えることができたはずです。まあ、チェッカーを見落としたワタクシが一番悪いのも事実ですが・・。

さて、気を取り直して6月の富士です。前回はジンさんにかなりのパワー差を付けられてしまったので、本当はエンジンチューンしたいところ。現状は排気量アップしただけのノーマルスペックですので。しかし前回レース後は怒濤の仕事量によりゆっくり自分のバイクをいじることは許されない状況。結局今回はレース直前にメンテナンスだけして出場することに。

上の写真はスイングアーム、ミッションを降ろしてクラッチ点検、ユニバーサルジョイント点検、オイル滲み対策、スイングアームピボットベアリング点検&給脂、その他の整備を。この時代はユニバーサルジョイントも小さく、ファイナルにダンパーもなく、エンジンパワーを上げると負担が大きいのは事実。レーシングユースの場合にはある程度走行したら点検することにしています。

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ステムOH、フォークOH、ホイールベアリング点検など。フォークはレギュレーション上35φのヤマハ製を使用。このフォークはスライドメタルがアウターにしか入っていない(年式によってはアウターにも入っていない)ので、レーシングユースのハードな仕様だとインナーチューブにキズが入りオイルが滲みます(通常使用なら問題なし)。安いので、新品に交換。ちなみにダンパーやスプリングは、当然別物になっております。

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もう一つの準備。ライダーの軽量化。こちらは時間もお金もかからないチューンです。3ヶ月半で約5kgの軽量化を達成。加速と、ツナギを着た時の動きやすさには効きますね! 写真が揃ったら富士のレースレポもアップしますのでぜひお楽しみに!

MotoGuzzi 1000S

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グッツィ1000S、中古車をオーナー様のご希望に合わせてセミレストア&カスタムいたしました。

こちらは当店在庫車で、HPアップ前にご来店いただいたオーナー様がご成約。もともと1000Sがずっと欲しかったそうでタイミングが良かった! 今まで乗っていたBMWのBasic-Rとジレラを下取りに。外装はリペイント、カウル取付け、シート張替え、ホイールペイント、オーリンズリアショック、リアフェンダー位置変更、その他いろいろ作業をして大変好調な1000Sに仕上りました。マフラーとシートはもともと付いていたGSJさん製、これもお得ポイントでした。

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納車整備項目、デロルトキャブOH。

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オイルパン清掃、オイルフィルター交換、当然オイル類は全て交換。

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ヘッド回り締め付け確認、ロッカー回り点検、バルブクリアランス調整など。

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フォークは分解OH、シール&オイル交換。ご希望によりアウターは黒にペイント。

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ステムOH、ベアリング交換。トップブリッジはバフがけ。

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ホイールもご希望により黒に。ホイールベアリングも交換。その他、当店規定整備(click!)を施してあります。

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ありがとうございました!

コンロッド破損

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K様のR100RS改、コンロッドが曲がってしまいました。

オーナー様が保管中、ガソリンコックをOFFにし忘れてしまい、その際運悪くオーバーフローが発生。ガソリンがエンジン内に流れ込んでしまい、シリンダー内がガソリンで一杯に。そして次回始動時、当然セルが回らなくなります。そこでバッテリー上がりと思われたオーナー様は強力なブースターを使ってセルを回します。ガソリンで満たされたシリンダーをピストンで思い切り圧縮してしまったため、コンロッドに負担がかかり曲がってしまいました。水冷の車両でヘッドガスケットが抜けるとシリンダーに水が回り、同じような症状でコンロッドを破損することがあります。ウォーターハンマーと呼ばれるトラブルです。

上記のトラブルを避けるためには、まずは必ずガソリンコックをオフにしてください。日本車は80年代くらいから負圧コックに置き換えられ、エンジンをかけないとコックは自動でオフになるのですが、BMWやグッツィは90年代まで手動コックです。キーをオフとコックをオフはセットにして必ず操作しましょう。

万が一、オフにし忘れてしまってオーバフローを起こし、セルが回らなくなってしまった場合には、プラグを抜いてギアを3速くらいに入れ、センタースタンドを立てた状態でリアタイヤを手で回しガソリンをエンジン外に排出してください。この際横着してセルを回すと、ガソリンがプラグ穴から噴出し、そこにプラグコードの火花が引火して火柱が上がる可能性もあります。実際、僕は15年以上前にそれでヤケドしました(涙)。又、エンジン内にガソリンが入るとオイルがシャバシャバになってしまいますので、始動前にエンジンオイルも交換してください。

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エンジン修理、外装変更等で生まれ変わったK様R100RSです!

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