August 22, 2012 掲載雑誌/執筆雑誌
BMW Motorcycle Magazine掲載
ドイツのBMW Motorcycle Magazine(click!!)に掲載されました。見本誌はまだ到着していないのですが、たっぷり紹介していただいているようです。本が届きましたら、また紹介いたします。
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もうかなり前から、他のショップの批判、悪口を言わないように決めている。どういう経緯でどのような作業で、そういう症状や状態になったのか、確約がなければ他ショップの作業を否定することはできないからだ。
お客様が持ち込まれた修理車両、「A店で購入、整備したんですけど調子悪いんです」っていうのはよくあることだが、どこまで、どのようにそのA店で整備したか、オーナー自身も完全に把握していないことも多く、ショップから受けた説明や納品書等を検証しない限り否定はできない。A店で整備したっていうバイクを個人売買で買ってきた人が修理依頼してきているかもしれない。その場合、何をどこまでA店でやったのか、さらに把握は難しくなり不明となる。A店で購入、整備と言っているが、実は現状販売車両かもしれない。整備したといっても、オイル交換を数度やっただけかもしれない。予算の関係で不具合箇所をそのまま作業していないだけかもしれない。有名店で整備したとされる車両が当店に不具合入庫することもあるし、その逆、当店製作とされる車両が他店に入庫することもある。貼付けてあるステッカーだけでは分からないし、オーナーの話の信憑性も、かなりヒアリングを重ねないと分からないことが多い。
B店のパーツが付いているからといって、B店で製作したカスタム車とは限らない。通販でパーツだけ買って、素人が取り付けたかもしれない。さらにそのパーツを、中古パーツとして入手して取説がないまま不確実な方法で取り付けられているかもしれない。そしてそれが中古車市場に流れてオーナーが変わり、B店製作のバイクとなってしまうことも多いだろう。だから、その車両を見ただけでB店を否定することはできない。それぞれの車両には、様々な事情や経緯があり、いろいろな人の手が入っている可能性が高く、一つのショップを否定することは難しいはずである。
だがそうしたことを熟考せず、鬼の首をとったかのように他店の批判をするショップも残念ながら存在する。事実関係を確認しないまま、他店の批判を自店の顧客に吹聴するだけでなく、ブログや掲示板等のメディアで公開することもある。そうした行為をするショップは「少しでもいいショップが増えるように」との言い分もあるようだが、もし本気でそう考えるならばショップ同士、直接話しをすべきである。「おたくで作業したバイクが今うちに入庫してるんだけど、こんな状況なんだけど・・・」「ああ、それはこういう事情で・・・」等と。事情や経緯を確認し改善点があれば話し合うことが必要で、そうしなければ業界全体は発展しないであろう。結局そうしたショップは、他店の批判をして一時の顧客を取ることしかできない店である、と評価するしかない。各ショップごとにいろいろな考え方、得意、不得意、特色があり、それらを理解、評価し合いつつ切磋琢磨していかなければ、特にこの小さなバイク業界は衰退していくであろう。
「天に向かって唾を吐く」という言葉がある。上に向かって唾を吐けば、自分に返ってくる。他人の批判、悪口とはそういうものだと、40歳手前にしてなんとなく分かってきたと思う。本当に相手が悪ければ、直接抗議、文句を言えばいいだけのことだ。タイムリーなところでは、五輪連覇を果たしたウサイン・ボルトも「他の選手を悪く言うのは自分をおとしめる行為」と言っているしね。だから、当店では、他店で購入したり、整備した車両をお客様がお持ち込みになった時、不具合や間違い、問題点があればその部分のみの状態と改善方法だけをご説明することにしている。それ以上の批判や悪口は、お客様にとっても我々にとっても不要なものだからである。
とはいえ、ごく内輪の酒の席では、言っちゃうこともありますけどね(笑)。ま、それはガス抜きってことで!