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June 19, 2012 メンテ&修理&小カスタム

コンロッド破損

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K様のR100RS改、コンロッドが曲がってしまいました。

オーナー様が保管中、ガソリンコックをOFFにし忘れてしまい、その際運悪くオーバーフローが発生。ガソリンがエンジン内に流れ込んでしまい、シリンダー内がガソリンで一杯に。そして次回始動時、当然セルが回らなくなります。そこでバッテリー上がりと思われたオーナー様は強力なブースターを使ってセルを回します。ガソリンで満たされたシリンダーをピストンで思い切り圧縮してしまったため、コンロッドに負担がかかり曲がってしまいました。水冷の車両でヘッドガスケットが抜けるとシリンダーに水が回り、同じような症状でコンロッドを破損することがあります。ウォーターハンマーと呼ばれるトラブルです。

上記のトラブルを避けるためには、まずは必ずガソリンコックをオフにしてください。日本車は80年代くらいから負圧コックに置き換えられ、エンジンをかけないとコックは自動でオフになるのですが、BMWやグッツィは90年代まで手動コックです。キーをオフとコックをオフはセットにして必ず操作しましょう。

万が一、オフにし忘れてしまってオーバフローを起こし、セルが回らなくなってしまった場合には、プラグを抜いてギアを3速くらいに入れ、センタースタンドを立てた状態でリアタイヤを手で回しガソリンをエンジン外に排出してください。この際横着してセルを回すと、ガソリンがプラグ穴から噴出し、そこにプラグコードの火花が引火して火柱が上がる可能性もあります。実際、僕は15年以上前にそれでヤケドしました(涙)。又、エンジン内にガソリンが入るとオイルがシャバシャバになってしまいますので、始動前にエンジンオイルも交換してください。

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エンジン修理、外装変更等で生まれ変わったK様R100RSです!

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コメント

う~ん、勉強になる。
皆様、これを参考に、くれぐれもお気をつけ下さい。
参考になるトラブル事例をやらかしてしまう私って、貴重な存在かも。(笑)
にしても、このミニカウル、クールでしょ!
ご注文は、お早めにリトモまで。

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