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September 26, 2008 R100Rカスタム製作記3

シール類


こちらのR100R、カスタムと同時に各部整備も行います。以前他店にてエンジンを開けているようですが、プッシュロッドシールがこのように割れてしまっています。こうなる理由は、


シールの不良品(社外品に多い)、もしくは写真のようにプッシュロッドチューブの圧入位置不適正の場合に割れてしまいます。写真右側が正規よりも出っ張っているため、シールを無理に押し付けてしまうためです。通常ユースではこのチューブの位置が変わってしまうことはないので、以前にチューブをサビ等の理由で交換した時に、圧入ミスと思われます。こういうことがあるので、当店にてオーバーホールする場合にはこのあたりもチェック項目に入ります。


さらには、シリンダーベースのOリング(スリーブ外周に大きいOリングが入る)も、入っておりません。液体ガスケットが沢山塗られ、なんとかオイル漏れが止められていました。この年式の2バルブモデルは、液体ガスケットは使用しません(2本サスは途中まで使用)。漏れを防ごうと沢山使用すると、オイルライン(スタッドボルトを伝ってロッカーを潤滑している)を塞ぎ、ヘッド回りに悪影響を与える可能性があります。


一見調子がよくても、このように問題をかかえる車両は少なくありません。我々も昔はポカをやったこともありますが、日々の勉強と多数の経験を積み、プロとしての誇りを持って日々精進しております。

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コメント

私は、メカのことよく分かんない、
なので、お店に任せるっきゃない。
だから、信頼できるお店が絶対に必要。
>プロとしての誇りを持って日々精進しております。
心からありがたいです。今後もヨロシクです。

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